編集後記


運航本部長 渡辺 朗弘(創立70周年記念事業実行委員会統括)

西日本空輸株式会社創立70周年記念誌を、最後までお読みいただきありがとうございます。

当社としては初めての試みであるWeb版でもあり、仕上がりのイメージがなかなか掴めない中で試行錯誤しながらも、

過去の15年誌、40年誌、50年誌や他社様の記念誌等も参考にさせていただき、発行に漕ぎ着けることが出来ました。

今回の記念誌では、戦後の復興が進む中で1953年(昭和28年)に誕生した当社が歩んできた歴史のうち、

50年誌以降の最近20年間の会社の状況や記憶に残る出来事などについて取りまとめた内容としています。

ただ、前回の記念誌から20年間が空いてしまったこともあり、

当時会社の中核として事業を牽引していた多くの社員の方がすでに引退し、若手だった社員も社内では50歳代になりました。

一方で社員の若年化が急速に進んでおり、このタイミングを逃すと貴重な体験や記憶が失われてしまうという危機感の中で、

過去の記録や記憶をたどりながらまとめる作業となりました。

また、編纂作業はすべて社内で行うこととして、70周年記念事業実行委員会メンバーを中心に編集方針を決めた上で、

それぞれの内容については多くの社員で分担して原稿を作成しました。

さらに、Web版の特徴を活かして、記録画像も含めた動画も加えることとしました。

私を含めたベテラン層は懐かしかったり、厳しかったりした日々を振り返り、若手は会社の歴史を知る貴重な機会になったと思います。

また、「第8章 西空の将来へ向けて」では、当社の将来を担う若手の希望や意見交換結果を反映した、

当社のありたい姿などについてもまとめました。

新型コロナウイルス禍対応で円滑なコミュニケーションが難しかったこの3年間でしたが、

この記念誌編纂だけでなく、創立70周年記念事業全体が、

次の10年、そしてその先へ向けて、新たな歩みを社員一丸となって進む契機になったと思います。

私は2023年2月に創立70周年記念事業実行委員会の統括に任命されましたが、12月3日の創立記念日まで1年を切っている状況で、

外注せずに記念誌を作り上げるのは大変だと思いました。

記念誌をWeb型にして作成すると決め、最初の素材を集める作業が一段落した後、一連の記念事業を一つ一つ実施しているうちに、

気が付けば、創立記念日が目前に迫っていました。

改めて項目ごとに編集担当者を割り当て、各部署の皆さんに短い締め切りで協力を依頼して、

創立記念日には間に合いませんでしたが、何とか年内で編集作業を終えることが出来ました。

いつもは部門間の垣根や建前論が問題と言われますが、いざというときの社員の一体感、集中力はすごいと改めて実感しました。

最後になりましたが、記念誌にご寄稿いただいた皆さま、作成にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。