安全は会社運営の基盤であり、お客さまに対する絶対的使命である。
当社は、安全な運航、及びそれを支える地上支援体制を堅固なものとして、
安全は事業運営における最優先事項であることを認識し、
経営トップを含む全ての従業員が一体となって、安全管理システムを維持し、
有効に機能させることにより、安全性を確保しなければならない。
安全推進会議
社長を委員長とし常務取締役、取締役 安全統括管理者、幹部社員で構成する安全推進会議を毎月1回開催しています。
会議では全社の安全に関する事象や活動の状況を共有し、安全の確保及び航空機事故の未然防止に関する事項等の検討や評価及び審議を行い、
安全管理システムの中核的な役割を果たしています。
運航整備品質委員会
運航本部長を委員長とし運航部長、整備部長及び安全品質部門責任者他で構成する運航整備品質委員会を2ヶ月に1回開催しています。
委員会では品質方針や年度のQMS重点業務実施計画に関する事項等の検討や評価及び審議を行い、運航品質の向上による当社の企業理念の実現に取り組んでいます。
職場安全会議
運航部、整備部で毎月1回開催し、安全に関する問題点や安全上のトラブル、ヒヤリハットや不具合事象等について情報を共有するとともに、
再発防止策あるいは対応策の検討や注意事項の確認等を行っています。
1991年に発生した墜落事故での尊い命を失う痛ましい経験を風化させることなく、
社員の無事故への決意を新たにし、安全意識高揚を図る日として、
毎年9月28日を「西空安全の日」と定めています。
安全祈願祭を実施し、社長が全社員に対し安全への思いを伝えています。
社内から上がってくるヒヤリハット報告は、安全管理システムの要である自発的報告制度を支える重要な活動です。
また、カイゼン活動は、業務効率化や安全性及び品質の向上、お客さま満足度の向上等を目的とする活動です。
報告されたヒヤリハット報告及びカイゼン提案は安全品質管理部門にて評価された後、関係部内で共有し、安全推進会議に報告しています。
また、模範となる報告や優れた提案に対しての表彰も行っています。
さらにこれらの活動を活性化するために、社員の意識啓発用の社内紙を継続的に発行しています。
航空局の「運航規程審査要領」、「整備規程審査要領」及び「航空運送事業及び航空機使用事業の許可及び事業計画変更の許可審査要領」に基づき、
社内規程等を制定し航空機乗組員、整備従事者、運航管理担当者への定期訓練及び審査を実施しています。
また当社は、自主的に航空機乗組員に対し、ヘリコプター水中脱出訓練や飛行訓練装置による緊急操作訓練を行っています。またCRM(Crew Resource Management)訓練に全社的に取り組んでいます。
水中脱出訓練(写真提供:日本サバイバルトレーニングセンター)
飛行訓練装置(写真提供:フジアビエーションシステムズ)
CRM訓練
国土交通省 大臣官房 危機管理・運輸安全政策審議官 表彰
当社の安全管理システムに基づく、これまでの安全活動とその実績が高く評価され、
国土交通省による「令和4年度 運輸安全マネジメント優良事業者」に選出されました。
航空業界で単独事業者が受賞したのは初めてとなります。
今後も安全管理システムに基づいた活動に地道に取り組み、日々の安全運航に努めてまいります。
この安全報告書は、航空法第111条の6の規定に基づき、当社の安全確保のための取り組みや安全の実態をまとめ、
会社のさらなる安全意識の向上および安全への取り組みのいっそうの促進を図るために公表するものです。